幼児英語のデメリット?日本は幼児が英語を勉強するだけで論争が起きる!
幼児の英語教育の問題視
日本は、幼児を早いうちから英語教室に行かせると論争が起きますよね。いつもすごくすごーく引っかかること。
理由は明確
日本は多民族国家ではないし、日本語を話していれば、一生良い暮らしができる。そんな国は少ないんですよね。
だからか?
未だに外国語を習得することに、必要性を感じていないようです。 別に悪い事でもない。当たり前だとは思います。
外国を話せるメリットとは?
じゃあ逆に、外国語が話せると何が良いか。私としては、視野が広がったことと、世界中どこへ行くのも怖くないこと。
私の場合は仕事のためではない、自分が自由に色々な場所に安全に快適に行くために勉強をしました。自分の為。
いままで帰国子女、バイリンガル、マルチリンガル、それぞれ幼児、生徒、学生、
大人になった人とたくさん見てきましたが、育った環境が影響する事って意外に少ないんですよね。
ハーフだからといって、2ヶ国語話せることが当たり前ではない。親が協力しなければ、話すことはできない。
外国に暮らしているからといって、両親が外国人だったら、その国の言葉を自然に習得することはできない。
ハーフだからといって、帰国子女だからといって、親の国の文化や言葉、または育った地域の文化や言葉に興味を示すことが必ずしもあるわけではない。
アイデンティティは本人が確立するもの
その人たちもそれぞれのアイデンティティを確立し、好きな場所で、好きな自分で生きていくんだなって思いました。
つまり、外国語を習得することがゴールではないんですよね。
多民族国家のアイデンティティ
これもまた日本人が自然に日本のみで生きる(ことが多い)ので、想像し辛いことですが、多民族国家の人への質問で返ってきた言葉で勉強になったことがあります。
ほんの一例ですが。
多民族国家でもその国での大多数を占める民族が必ずいるものです。その国では”少数民族”に分類されても、その少数民族が"大多数"になる国もまたあるわけです。
例えば、中国での朝鮮族は、中国では少数民族ですが、朝鮮族の国である韓国と北朝鮮があるわけです。
でも、生まれ育った国が中国である朝鮮族のアイデンティティは?これに興味を持ちました。
返ってきた言葉は、
「国家主義か」
「血統主義か」
というお話でした。非常に興味深いです。
自分たちは血統主義だから、それに誇りをもって生きるということでした。 つまり、少数民族だからと言って、その人たちそれぞれにアイデンティティがあるんですよね。勝手に想像ができない。
香港では2、3ヶ国語話すのは普通です。だから、そもそも幼児が外国語を勉強することを否定する環境にないです。
こうやって考えると、じゃあ娘も例え外国人が外国で外国語を同時に学んでも娘がどうやって生きていきたいか、そこまでの選択は親はできません。将来、日本語だけ話して日本で仕事をして暮らしたいかもしれないからです。
視野と選択肢を広げる為だけ
ただ、外国人が外国で外国語を同時に学びながら生きることで選択肢を広げられること、たくさんの生き方を見せてあげることができると思っています。
それだけでも魅力があると思います。
言葉はコミュニケーションのツールでしかない、数ヶ国語できることなんていまの世界では当たり前。それよりも生きていくためには重要なことがたくさんある。こういう環境でこういう方針の子育てをしようと考えていると、日本で必ず否定的な意見がでることもあるんですよ。
バイリンガル、マルチリンガルを育てることが、ゴールではないって強く主張したいと思います。