それでも香港のローカルスクールに通わせる
娘がP2(小2)になり、一週間ほど経ちました。
若干の不安はあったものの、良いスタートを切れたような気がしています。
P1、それはそれは病んで、香港に引っ越して7年ですがはじめてこんなにも病みました。
約20年、香港マニアで生きてきて、映えもいらぬ、ミーハーでもない、ただただ香港にいるだけで幸せな人でした。
住んでもそうでした。
嫌いなことが全くない、感謝しかありませんでした。
そんな私が、はじめて「嫌い」になりそうだった。
というか、嫌いになりかけた。
それを少し相談したら「香港が嫌い」なことを前提に会話をされて二重に傷ついたりして心がボロボロでした。
少し悩みを共有すれば、私は香港嫌いのレッテルを貼られるわけ?
少し辛いって話をしただけなのに。
これはもう、家族以外誰にも相談できないわ、と思いました。
究極は帰国する選択。
以前書きましたが、日本人学校に入れる選択肢はない。
その悩みは以前書きました。
最近は香港の教育について色々と言われることが多いですが、私の耳や心にはあまり入ってはきません。
私は政治に興味があるからこそ、政治のことを考えないということを徹底しています。
沼にハマるからです。
自分の考えもあるし、議論もできるししたら止まらなくなるからこそ「政治について考える」は人生でやらないと決めた事の一つです。
だから、そこで思い悩むことはありません。
政治については人それぞれ、価値観も人それぞれ、家族の環境も方針も異なるのだらか「誰々が何々を言ったから」という噂に過ぎないことを判断基準とするのはとても危険だと思っています。
柔軟なのでなくて、ブレるだけです。
自分が何が嫌なのか明確にして、それを家族と共有して落とし所を見つけることが大事。
他人を道連れにすることも巻き込むことも間違っているし、他人の後ろにつくこともまた自分のためにならないはずです。
それでも私が子どもたちをローカルスクールに入れる理由
この一年、本当に努力してきました。
適応能力があり、勇敢で、気にしない大きな心を持った娘とは違い、はじめてのことや人が怖くて、不安でなんでもびっくりしてしまう私はとても苦労しました。
こんなママなのに、一緒に頑張ってくれてありがとうという感じです。
自分自身もがいて、乗り越えることを努力しました。
また、多くの人に助けてもらいました。
夫、実家の母、クラスメイトの親たち、そして先生方。
もう無理かもしれないと思って、実家の母に「しにたい」と話したら母が駆けつけてくれました。
21日隔離をしても良いよ!と。
介護中の祖母がいるから、私はまさかそんな言葉が出ると思わず。
でも、即施設を手配して全ての資料を用意して準備してくれました。
(フッ軽具合。さすが我が母。笑)
結局オミクロンで来れず。
でも、再開した瞬間に再度予約して7日間の隔離で我が家に一月いてくれました。
母「一回お母さんが行ってみるよ。それでも無理だと思ったら帰国を考えたら?」
私がどれだけ香港が好きで、どれだけの希望を持って海外で子育てをしているかよくわかってくれているのだと思いました。
一緒にいてくれた1ヶ月は、私の人生にも記憶に残るひと時でした。
そういうことをしながらも何故ローカルスクールに行かせたいか。
それは私はローカルスクールの良い面をよく見ているからです。
人は誰の話を聞くか?でも変わってきます。
私は、ローカルスクールで素晴らしいお子さんを育てた方々を知っていて、良いモデルがあります。
その先輩ママが「香港のローカルを頑張れたらね、世界中どこでも通用するよ」と言っていました。
娘を一年ローカルスクールに通わせて、それも目の当たりにしました。
母親が殺されそうになるくらいの苦笑、進んだ教育っちゅーことです!
並大抵の精神力じゃ、やっていけません。
そりゃただ在籍するならできるけども、
子どもの心を守りながら、元気に学校生活を送らせ、そして自分自身も心身ともに健康であり、また、きちんと勉強させることはのほほんとしていたらできません。
ここ重要!
勉強についていかせること、成績にちゃんと注意すること、ここは簡単なフォローじゃ無理っす。
しかも、日本人夫婦のデモやコロナで言語が遅れている子で、日本語のフォローもしながら現地の言葉でそれをやる!
こりゃあね、もう子どもも自分もスーパーウーマンですよ。
ここは、すごく自信がつくと思いました。
もはや、不安が自信に変わっています。
日本語の教科書もありがたくいただいたので、日本語のフォローも頑張っています。
目安は「日本の学校に今転校しても問題ないレベル」。
日本語だけは、おろそかにしてはいけないんです。
だって、他がみんなよりできないから。
香港のローカルスクール、これだけ大変、だからこそ子どもに無理がないのなら行かせる意味が十分にあります。
まだまだローカルレポート続きます。