息子3人をエリートに!アグネスチャンの本「スタンフォード大に〜」を読んで
スタンフォード大に三人の息子を合格させた50の教育法を読んで
三兄弟を育てるだけでも凄いこと。それを三人の息子さん全員をエリート大学であるアメリカのスタンフォード大学に!まさに男児を育てる参考書です。男の子は育てにくいということが言われていますが、私も息子がいるので参考にしたいと思います。
これからの教育は、国際基準に合わせていかないと、子どもたちは世界ではもちろん、日本でも活躍できないと思います。
アグネスチャン
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生まれつきでも偶然でもない、教育法がある
香港生まれのアグネスチャン。私たち30代前半の世代には、アグネスチャンといえば、香港なまりの日本語、ユニセフで活躍されているということを知るくらい。
息子さんを8時間叱ったことがあるエピソードは、テレビで見て強い印象に残っています。
そんなアグネスチャンが、息子さんをしかも3人全員を世界大学ランキング第3位(2015-16)のスタンフォード大学に合格させたなんて!
男の子を3人とも優秀に育てたことは、生まれつき頭が良いとか、偶然ではないと思います。うちの母も「男の子は育てにくい(兄のこと)」と小さいころから現在(進行形デス苦笑)まで言います。
実際、男の子の脳でバイリンガルにしたり、優秀に育てるのは並大抵の努力では叶わないそうです。
教育の要は、子どもたちに夢を見させて、その夢に近づけるように努力させることなのです。
アグネスチャン
アグネスの日本語レベルはかなり高い
さすが、第一印象が"平和な書物"です。
まず素晴らしいと思ったことが、日本語の美しさ、そして誰のこともディスらない内容。とても頭の良い方なのだとわかりました。
「いつまでたっても日本語が下手ね」とネタのように言われますが「日本語の発音は悪いけど、下手ではない」とアグネスは言います。
確かにそうです。
彼女もスタンフォード大学に留学しています。なので、母国語も英語も非常にレベルが高いのでしょう。それだから外国語のレベルも高くなります。
本を読んでとても心に残ったこと
教育ママでいい
「バイリンガル・マルチリンガル」を育てているのなら、世界で通用する子どもを育てようとしているのでしょう?子どもに期待しているのでしょう?
日本では「教育ママ」であることはマイナスに語られます。娘にも家族にもマイナスになるのではと、無意識に思っていました。
しかし、この本を読んで変わった!
「そうよ、教育ママよ」と胸を張っていいなさいと。
これからどうやって子育てしていくのか、具体的に実践的に書かれたものなのでとても参考になりました。
「教育ママ」とは勉強や価値観の押し付け、"いい教育与えている"という自負、自己満ではなく、子どもをしっかりと見つめて的確なタイミングでその子に適した教育を与え、フォローすることなのだとわかりました。
過度な期待、過保護、過干渉とは全くことなるのです。
お金や名声は流れもの。何かあったらすぐに奪われる。でも、一度頭の中に入った知識は、人は奪うことができない。一生の宝になる。
アグネスチャン
教育の全責任は親がもつ
自覚しているようで、自覚できていないことが多い気がします。子どもの適性を見て的確に道しるべをしてあげられる親って、どれくらいいるのかな?
"子供がそんなにやりたいのなら、
自分でやり方を探してくるでしょう"
というのは少し乱暴な気がします。
例えば、アナウンサーになりたかったらどんな道を歩むのが近道なのか、CAになりたかったらどんな勉強をすればいいのか、子どもがわかる範囲は限られています。
私は小さいころたくさんの夢を持っていました。
お洋服屋さん、女優、アナウンサー、獣医師、パイロットなど。実際真剣に考えたのは、獣医師とパイロットくらいかな。
高校へ進学する時に国際科か普通科を選ばなければならず、国際的なことに憧れていた私は、英語の授業に集中する国際科に行きたいと考えていました。しかし、国際科に行けば数学1Aまでしか授業をしないので、必然的に「獣医師」の夢は遠くなるのです。
恐らく、親も先生も私の頭で獣医師なんて無理と思ったのでしょう笑。
でも、大人の人たちがもっともっと道を見せてくれたのなら、私はもっと納得してその道を選ばなかったと思います。それに小さいころから「獣医師」には憧れていたので、色々見せてもらいたかったなとは思います。アグネスの教育法から言えば、子どもに諦める夢なんてないんです。
学校任せにしない
長い長い学校生活の中で、良い先生に恵まれることもあれば、合わない先生もいます。その中で、時に間違った指導をされた時に、親が自分たちの方針で正しいと思うことを教え直すことが、親の責任だと言っています。
正直、ここまでフォローするのは並大抵の観察では不可能です。
ただ、授業参観や何気無い会話で出てきた状況でも、導いてあげることはできます。
指導の中のすべてが正しいことではないとわかれば、自然と自分の価値観で判断できるのではないでしょうか。
思春期と適切に付き合う
子どもの思春期としっかり向き合える親はどれくらいいるのでしょうか?アグネスの本を読んで、私はそういう親には今まで会ったことも聞いたことも無いなと感じました。
思春期だから
反抗期だから
と片付けずに、真正面から向き合える親は少ないのでは。思春期に、怒らせないように子どもに気をつかうのは間違っているそうです。そうすると、どんどん分かり合えなくなるだけ。スタンフォードに入れるような子にはならないのでしょう。
それよりも、思春期より前にホルモンによって引き起こされる身体や気持ちの変化を事前に教えること、それは目から鱗でした。
子どもが扱いにくくなる時期に目を背けない、イライラやどこへ向けていいかわからない感情の原因を説明してあげられると、子どもが対処できるようになると言います。これを説明してもらうのとしてもらわないのでは、大きく差がでると思います。
他にも思春期の対応も本にかかれていましたが、高校生へかける言葉として、その言葉がどれだけ子どもを守ることになるのかは明らかです。
No drinking, No drugs, No baby
ボランティアや学外活動などで高校生にもなると外にでる機会が多くなります。
すると、大人の世界を垣間見る時が来るんですよね。アグネスは、海外に送り出すときに息子さんたちに笑いながらこう送り出すそうです。
No drinking, No drugs, No baby
これは決して大学入学時ではありません。アメリカへ高校生で渡った彼らたちへです。
日本の学校環境は非常に守られた環境です。私が通っていた中高は、髪を染めるだけで異端児扱い。ところが海外はそうではありません。Drugは高校生が平気で学校へ持ち込みます。私の高校の時の交換留学先の数々の学校も例外ではありませんでした。しかし、日本の学校の先生から何一つ忠告や説明は受けませんでした。親たちはむしろ想像すらつかないのではないでしょうか。また、タバコなんて可愛いもので週末にそういったパーティがあり、普通に誘われるのです。
情報もなく、また対処法もなく、知識も乏しい生徒はどうなってしまうでしょうか?これも、現実を直視し守ることが親の役目なのです。
子どもが小さいうちに、この本を読むことができてよかったです。
スタンフォードを目指す?目指さない?とかではありません。やはり親としての対応や子どもとのつきあい方は上手な人とそうではない人がいるんですよね。
産めば親になれるわけではない。
繰り返し読みたい、使える子育てバイブルになりそうです。
- 作者: アグネス・チャン
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
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