「香港の万能オイル」4種をハーブコーディネーターが比較してみた - 香港でマルチリンガル育児→改め完全帰国Life

精油を「ハーブ」の視点から詳しく解説

ハーブコーディネーターの資格を10年以上前から持っています。ハーブを仕事にする等の意図はなく、自分を模索していた若かりし頃に趣味が高じて勉強しました。香港のオイルを色々と試して、その効能に惹かれて生活に取り入れているのも、やっぱりハーブが好きだったんだなと。今回は「ハーブ」という観点から、4つのオイルを比較してみようと思います。

香港の万能オイルはハーブの精油を使っています。香りや使用感にはそれぞれ特徴があるものの、効能に共通点が多いのは、多くの共通の精油が含まれているからです。

各主成分の比較表

ハーブ（薬草）は東洋医学で使われているれっきとした伝統的治療薬。天然の力を利用して、私たちの生活を快適に健康にしてくれます。

香港　オイル　精油

「薄荷」

薄荷は「メントール」や「メンソール」と呼ばれることもあります。和名（薄荷）か英名（メントール）かという違いもありますが、正確には「メントール」は薄荷から抽出した精油のスーッとした清涼感のある成分のことを言います。

「メントール」と「メンソール」は発音の違いのみで、同じものです。

香港　オイル　薄荷

薄荷の効能

軽い炎症を短期間で軽減
鎮痒薬
筋肉痛や捻挫の症状緩和
害虫の忌避効果
消化不良・悪心・咽頭炎・下痢・風邪・頭痛

「冬青油」

「ウィンターグリーン」とも呼ばれています。ウィンターグリーンの精油は95%以上がサルチル酸メチルという成分です。刺激性の成分が、個人的にお気に入りです。歯磨き粉やガムのフレーバーにも使われています。ウィンターグリーンは冬にリースで使われたりするチェッカベリーのことです！誰もが見たことがあるはず。

ウィンターグリーン　チェッカーベリー

ウィンターグリーンの効能

筋肉痛・関節痛・リウマチのケア
鎮痛作用
むくみとり（リンパ）
ニキビケア

効能が高いですが、扱いが難しい精油で自分でブレンドするにはよく注意しなければいけません。香港のオイルだと白花油に一番多く含まれています。気軽にウィンターグリーンを取り入れたい方は、精油そのものを購入するよりも格安で手に入る香港の万能オイルから初めて見るのがおすすめです。

「樟脳」

「しょうのう」はタンスの虫除けにも使われているので、日本人には聞き慣れた言葉かと思います。「おばあちゃんがタンスから出してきたセーターの匂い」が一番イメージしやすいでしょうか。樟脳はクスノキから抽出されます。ハーブとして利用される時は、樟脳と呼ぶ方が日本ではピンとくると思います。

樟脳の効能

鎮痛・鎮静
殺菌・消毒
抗炎症
ニキビ・脂性肌を整える
防虫・駆虫
頭痛・筋肉痛・肩こりの緩和

鼻づまりや呼吸器官の症状を和らげます。インフルエンザ、気管支炎、咳などに効果もあり。また、スパイシーな香りが、脳や神経を刺激して頭がスッキリして集中力を高めたり精神のバランスを整えます。

「ユーカリ」

※お子さんと妊婦さんはユーカリオイルは使えません。

刺激の高い精油で古くから親しまれてきたユーカリ油。ユーカリはそもそも種類が多く、精油にできるのは数種類、そしてコアラが食べるのも数種類です。抗菌・抗ウィルス作用も強いので、オイルの中での虫除け効果はユーカリオイルがかなり発揮しているはずです。

ユーカリ油の効能

強い殺菌効果
炎症を沈める
抗菌・抗ウィルス
抗菌・消臭
虫刺され・虫除け

免疫力を高める効果もあるので、日常的に使うのもおすすめ。ユーカリ・ラディアータという種類はお子さんと妊娠中期の妊婦さんが使えますがアロマオイルに「ユーカリオイル」とのみ書いている場合はどれかわからないので、使用しない方が無難です。

ユーカリ・ラディアータのみ子供と妊娠中期以降の妊婦可

Herbal Life ユーカリ・ラディアータ 10ml

メディア: その他

「ラベンダー」

アロマに興味がない方でも、一度は嗅いだことがあるはずのラベンダー。リラックス効果が高い香りとしても有名ですが、ラベンダーの優しい香りは心の中核を整えます。神経性の緊張、不眠やイライラ、動機、頭痛などを緩和します。上記の精油たちは、それだけでは匂いがキツめで臭いと感じる人も多いので、ラベンダーをブレンドすることで中和している効果もあると思います。