香港の蚊が絶対に寄り付かない安全な虫除けはこれだ!在港者が強烈に痒い蚊の対処法を伝授
香港の蚊は刺されると猛烈に痒い
香港の蚊に悩まされてきました。刺されると酷く痒くなり、市販の薬も効果が薄い。熱を持ちジンジンして、眠れない程ストレス。香港の蚊の正体と刺された場合の対処法、刺されないようにする対策です。
香港の蚊は黒くて小さいヌカカ
Biting midge = ヌカカ香港の刺されると苦しむ蚊は、日本の蚊とは異なる種類です。ヒラヒラ存在感があり、ブーンと耳元で聞こえるヒトスジシマカよりも脅威です。「サンドフライ」と呼ぶ人が多いですが、ピンポイントで香港の蚊を指す名前は正確には「ヌカカ」です。黒くて小さい、糠のような蚊で、ほとんど目に入らず見逃しやすい蚊です。しかも、一匹がちょこちょこ止まっては吸うので、一匹から数カ所刺されることもある大変厄介な蚊です。
ヌカカ pic.twitter.com/7JOh93x2Ml
— レイ (@Rei_0503) 2019年6月23日
香港でも問題視され調査されている
香港でも「Biting midge(mídʒ)」つまりヌカカが2016年頃から苦情が多く問題視され、動向を調査しています。
▶︎香港政府が出した蚊の調査
ヌカカに刺された時の身体的被害
直接の身体的被害は現在なし
ヌカカは重要な病気を媒介するとはまだ考えられていません。酷い痒みによる引っ掻き傷や、傷口からの細菌の二次感染、喘息や刺された跡が永久に残ってしまうなどの被害があるそうです。ヌカカによる日本脳炎などのウィルスの媒介も無いそうです。
ヌカカとブユとは別物
ヌカカは衣服の上から噛むことはできません。
ブユ(ブヨ、ブユ、ブト等地方で呼び名が異なる)は皮膚を噛み切って吸血します。そのため、齧られた瞬間に痛みがあるので刺されたことにはすぐに気づくでしょう。ヌカカは蚊と同じく吸血する管があり、血を吸います。刺された瞬間は何も感じないことがほとんです。従って、香港でよく刺される猛烈で痒い蚊は、ブユではありません。
ヌカカに刺された瞬間に痒みがある人
ヌカカの特徴としては、刺された直後ではなく時間がたってから強烈な痒み、腫れ、水膨れやシコリが出ることもあり、完治まで一週間以上かかり跡が残ることもしばしば。
香港で蚊に遭遇しやすい日時・場所
日の出や日の入り近くの日中に最も活発になります。
ディズニーランド
香港のディズニーランドも植物が多い場所なのでいます!バス乗り場など、とにかくじっとしていたら絶対的に刺されます。植木の近く、水気がある場所の近くは要注意。
バス停や路面電車待ちの間
とにかく植木がある場所の近くで刺されます。植物がない場所にはほとんど刺されることはないです。存在感がない、ほぼ視界に入って来ないので要注意。
香港の蚊に刺された後の対処方法
熱いお湯をかける
- 45度以上のシャワー
- 70度以上のお湯を入れたコップ
腫れが酷くなる前なら45度以上のシャワーで5分患部を温めると毒素が分解されるらしいです。腫れて痒みが酷い人は、お茶を入れた70度以上のコップを患部にあてるというのも見ました。私は両方やって見ました!しかし、痒みを忘れるのはあてている時間だけかなぁ。ほんの少しまぎれるくらいで、またジンジン痛痒くて辛かったです。
病院で薬を処方してもらう
- 経口抗ヒスタミン薬
- 局所ステロイドで治療
酷くなってしまうようなら病院へ行けば、これらの薬を処方してくれます。あまりに酷い様子でしたら、加入されている海外旅行保険の窓口に連絡してみることをおすすめします。もし、その辺のクリニックで受診したい場合は、パスポートがあれば受診できるはずです。塗り薬程度であれば、500ドル前後なのではないかと思います。
虫刺されで公立病院に行くと一番後回しのトリアージになりますのでオススメしません。また、旅行者の場合は1230HKドル取られてしまいます。
▶︎公立病院にかかる
薬局で薬を購入する
香港では「ムヒ」もセブンイレブンで購入ができます。街中の薬局にもたくさんの種類が手に入ります。ただ、ムヒのような薬では香港の蚊に刺された時の痒みには効きません。効果があまり期待できないでしょう。従って、ローカルの薬局に行って、幹部を見せて海外の虫刺され用塗り薬を購入すると良いと思います。日本は薬の成分がかなり弱いですが、海外の薬は高濃度で良く効くということはあるあるです。
ヌカカに刺される前に対策をする
ヌカカを寄せ付けない方法
- 肌の露出をなくす
- 虫除けをつける
ヌカカは小さいので服を突き抜けて吸血はできません。そのかわり、服の隙間から入ることはあります。ロングスカートもバッチリ刺されます。
万能な香港の常備薬の白花油
私が見つけたヌカカ対策は白花油です。研究ではユーカリ油も効果があると出ていますので同じハーブや薄荷の匂いが効果があるのかな。
※レモンユーカリ製品のオイルは3歳未満の子供には使用できません。
旅行者にもおすすめの、一押し商品です。
DEET配合の虫除けスプレーの使い方
香港でも公式にヌカカ対策にはDEET配合の虫除けが有効だと発表しています。どこのドラッグストアにも売っている虫除けシールやトマトを配合したスプレーなどはヌカカには全く効かないです。
ディート入り虫除けを子供に使用する場合は注意する
DEETを含有する昆虫忌避剤は、生後2ヶ月未満の子供には使用すべきではありません。子供に防虫剤を塗るときは、両手を避け、目の周りを避け、皮膚を切ったり刺激を与えたりしてください。
虫よけ剤−子供への使用について− (発表情報)_国民生活センター
習慣的使用は望ましくない
エアゾールタイプは付着効率が悪く粒子の吸入が考えられる
ディートに関しては厚生労働省医薬食品局より2005年8月24日に次のような発表がありました:
ディートを含有する医薬品及び医薬部外品に関する安全対策について
• 漫然な使用を避け、蚊、ブユ(ブヨ)等が多い戸外での使用等、必要な場合にのみ使用すること。
• 小児(12歳未満)に使用させる場合には、保護者等の指導監督の下で、以下の回数を目安に使用すること。なお、顔には使用しないこと。
• 6か月以上2歳未満は、1日1回
• 2歳以上12歳未満は、1日1~3回
「プラスチックが溶けるな」どの風評被害があるようですが、キャンプや藪に行く場合、デング熱やマラリアの蚊が媒介する病気がある地域に行く場合はDEETの副作用よりも、病気にかかるリスクの方が怖いです。
習慣的使用をしなければ子供も問題ないと言うことで、夏のイベントなどでは親の判断でDEET配合の虫除け使用も検討しようと思います。
香港の蚊、強敵に負けるな!
香港の蚊に見慣れない日本人は、対処方法がわからずにたくさん刺されて悲鳴をあげることもしばしば。私は本当に刺されやすく、BBQをした場合は、同じように足を出していても、私だけ刺されます。そのような私に唯一効いたのが、白花油でした。是非、お試しあれ!
▶︎香港の病院のことなら