日本に完全帰国する決心
「私が帰国したらさ、もうアレだよね」
普段から口にしていた言葉。
「アレ」は色々と意味があるからそれぞれの解釈で。そしてその解釈はきっと私が思っていることに当てはまることだと思う。
そんな私がついに帰国する決心をした。
今まで香港のことを愚痴った事が無く、感謝しかしてこなかった。
誰とも香港のマイナスを共有した事がない。
「香港は私の人生」
そんな香港と訣別ををする。
20年強、大変お世話になりました。
住んで7年だけど、20年も私を支えてくれた。
もう十分香港には助けてもらった。
20年も私の心にいたけれど、人生はまだ終わってないようで。
だから、生まれ変わったように私は新しいことを楽しんで暮らしていくよ。
20年もどっぷりと浸っていたけど、まだ36歳。
まだ一応若くてよかった笑
少し前までは香港と日本、もしくは香港と外国を天秤にかけた時に香港の方が重かった。
全てのものを考慮しての天秤。
それがはじめて日本が重くなるのを感じた。
私はローカル生活に浸り、日本人なんて2ヶ月に一回見るか話すか程度の暮らしをしていた。
だからこそ、キラキラしていない本物の香港の暮らしを見てきた。
決して素敵ではないものも見てきた。
それでもローカルに浸る事が好きだったし、ローカル生活こそが好きだった。
以前は、香港から離れることは香港と完全に私を断つこと、好きだから、そうしないと無理という気持ちだった。
心が張り裂けそうだった。
それが今は、もうやりきった気持ち。
逃げるわけでもない。
たくさん努力して、何事も乗り越えて、とても快適に暮らしている。
大体ローカル小学校での苦労の一時期以外、私にとって香港はユートピアだったから。
今は全てやりきった。
子どもたちもそのような感じ。
やりきった。
子どもは幼いからこそ、選択が危ういような気がしていたけど真剣に話し合ったら娘は泣きながら日本を選択した。息子はまっすぐな眼差しで日本を選択した。
一年くらい前は娘は
「日本に行くって言って!日本に行っても必ず香港に帰ってくる?」
と言うくらいだった。
それがいまは「日本に帰りたい」と表現する。
私が日本の教育をし過ぎたのかな。
色々思うことはあるのだけど、去る人は清く去れと普段から言っている私。
このまま感謝して、香港への愛を心に感じて香港を去る準備をしようと思う。