香港でマルチリンガル育児→改め完全帰国Life

海外経験から完全帰国した3児母マリーの日記


香港マニアで永久居民に
夢だった子育てもして
日本に本帰国済み!
人生は「たのしく」がモットー

白花油
紫花油
福仔
均隆
心を落ち着かせる曲 香港 病院
24時間 香港 病院 救急外来
子宮頸がん検診 香港 病院
香港 病院比較 公立 私立 クリニック

【記録】家族で催涙弾の被害を受けましたー香港のデモ

気持ちが落ち着いたので、正確な記録ができなくなる前に今日のことを書きたいと思います。

 

今朝の様子

昨日も随分と大きな活動があり、朝は幼稚園に行けるのかな?と少し思いました。でも、どんな被害があっても、次の日は当たり前の日常になっていたのもあり、まず家を出た夫にどのような感じが見てもらいました。

普通にみんな通勤し、通学している旨を写真付きでもらい、あ、やっぱりいつもの朝だと思い幼稚園に出発。

住んでいるマンション下のショッピングモールの窓ガラスが全部破られ、信号や大陸系銀行が破られ、放火され、落書きだらけになった一番酷い時を既に見ていたので、今朝の 街はあまり変わりないなと思いました。そのままいつものようにバスに乗り、幼稚園に預けて帰宅。

 

娘が幼稚園に行っている間に家事などをして、さてお迎えに行こうと思ったら、バスが来ない・・・。仕方なく、しばらく歩いた場所にある路面電車に乗ろうとしたら、私が行きたい方向のみ封鎖!ということで、幼稚園に電話。「バスも路面電車も来ないけど、行こうとしているから待ってて!」というと"想定内"という感じの対応で、娘を見ててもらうことに。

私は、幼稚園までの道のりを歩きました!

「あ”〜〜〜ったくも〜なんだよ〜」みたいなことを呟いていたような苦笑

 

Non chineseママ友lineに「No bus no light rail, cant't to go to pick up」と呟いて、このバスはあなたのバス停に停まらなくなったよとかいう会話をしながらテクテク。そうしたら、香港人ママからも電話。歩いてるけど、もうすぐつくからというような会話をし、無事に到着。息子はベビーカーで寝ていたので、見ててもらい娘ピックアップ。

「何にもくる手段がなかったんだよ〜」と聞いてもらいながら、担任と歩いてきた娘を引き取る。娘には説明したけど、めっちゃなんども聞かれたと言っていた笑

 

起こったことの一部始終

20時40分頃、夫から「もうすぐ駅につく」との連絡。

家族で改札口に迎えに行くのが日課なので、今日も「パパ帰ってくるって〜」と出発。駅の上に住んでいるので、マンションの5階に降りて少し店を抜けたら駅の改札。

私は今日も育児でヘトヘトだったのもあり「アイス買いに行こう〜」とマンションの前のコンビニへ行こうと出発。人は少ない感じは少ししたが、通行人は普通にいて、お店も空いていた。

目の前の横断歩道を渡っていると

 

夫「なんか、向こう側封鎖されたっぽいね」

私「じゃ、急ごう」

 

すると、封鎖されたはずの道からバンが来る。

なんかスピードが出ている。

青信号なのに、私たちの後ろを結構な速さで通り抜けた。引かれたりはしなかったが、歩行者の合間を速いスピードで通り抜けた。

 

夫と私「なんだあれ?」

 

異様ではあったが、封鎖された道路にイラつく光景はよくあることだった。

 

コンビニについてアイスを買い、そのまま薬局でトイレットペーパーやティッシュを購入した。お店も空いていたので、美味しそうな麺もテイクアウトした。

 

今思えば、この時「バンッ」と音がしていた。

 

マンションはすぐ目の前。

いつものようにふざける娘に「今はママとしっかり手を繋いでいて」となんども言った。

 

ん?

 

嗅いだことのあるピリピリ臭。

催涙ガスじゃん。まじか・・・・

 

急いでマンションに入らないと。

 

マンションのエントランスは目と鼻の先。

 

信号が青になったので、娘を抱っこして、荷物の入ったベビーカーを引いて渡る。息子は夫が抱っこ。歩行者が慌ただしくなり始めた。

 

既に今さっきとまた雰囲気が変わり、一段と異様になったいた。

ほんの10分くらい経っただけなのに。

 

怖いものから逃げる様に、信号を急いで渡っていると右側からバイクが来る。

車道信号は赤。

 

バイクがぶーーーん!と加速する音を上げて横断歩道まで来る。

 

私たち家族は目線をそちらにし、バイクをうかがう。バイクは横断歩道で停止。

 

威嚇だったようだ。

 

そもそも被害によりエントランスが封鎖され、使えるドアは少なくなっていた。どうしても、使わなければいけない住民入口があった。

 

ピリピリする中、急いでそこの道へ。

 

ピリピリ臭が強くなる。

 

夫は急ごうとする。

 

私はその時点で退く。

 

夫は逆に、急いで入れば無事だと前へ進もうとする。

 

(書いていたらまた震えが止まらない)

 

明らかに、前には進めない。ガスが充満していた。

 

娘が、口と鼻を抑えて「わあああぁあああ〜〜!!!!!」と叫ぶ。

息子も叫ぶ。息子を見たら、涙をいっぱい溜めていた。

 

私ももちろん鼻の奥がツーンとしている。

 

催涙ガスは、例えるなら線香花火をモロに吸ったような感じ。匂いも似ている。

 

私「無理だよ!」

 

トイレットペーパーとティッシュやバッグがかかったベビーカーを引っ張るのに、車輪が横倒しになって、重い。方向転換もうまくできず、娘を抱っこしたまま、傾いたままのベビーカーを後ろ歩きで後退するので必死だった。

 

普通の一般市民が、何をしているのかけっこう突っ立っている。

もはや周りの人が何をしているのかは、目に入らない。

 

1歳7ヶ月の息子は自ら口を塞ぐことはできないが、4歳の娘は口を抑えて泣いている。

 

私「ここは無理。絶対に歩けない。他から入るしかない。」

 

私はパニック。

 

そのままどうにか催涙ガスから遠ざかるか、マンション内に入らなければいけない。

でも、どこに打たれたのかは確実にわからない。

ただ、一番近いエントランスは無理。

 

周囲を見渡すが、入れるのはここか、もっと集団が集まった場所か、、、あとはどこにあったっけ。。

駅が封鎖されているし、ショッピングモールも閉まった。この道は無理だからあそこに行くのも無理で、、、

 

夫「あそこから入ろう!」

 

マンションのショッピングモール2階から繋がる歩道橋を指差した。

 

そこへ急ぐ。

 

中央分離帯がある、比較的大きい道路を子供たちを抱えて渡る。

 

渡りきったところでこれからデモに参戦するであろう若者に「早く家に帰れ」と言われた。

 

ショッピングモールで食事をしていたであろう人が、歩道橋を渡って大量に走って降りて来る。

ショッピングモールから追い出されているわけだ。彼らも彼らでもう駅も封鎖されたし道も封鎖されたから、近所の人ならいいけど。

 

夫「エレベーターエレベーター」

 

荷物が多く、子供たちも抱っこしていたので夫にエレベーターをうながされる。

 いつもならエレベーターで上がるが、パニックでエレベーターが動くのかよくわからなっていた。煙を吸っていたから、火事と混同していたのかもしれない。

一刻も早く建物に入りたくて、娘を抱っこし、荷物の入ったベビーカーを抱え人々が降りて来るのを逆走した。火事場のバカ力で運び、娘を私とベビーカーの間にぎゅっと挟んだりしてしまって「痛い〜!」と騒がれたりした。

 

橋を渡っていると「モールは入れないよ!」とおばさんに言われる。

 

無視

 

一つだけ開けて係員が立っているドアに「住民です!」と入れてもらう。

 

牛角などには、まだ食事をしている人もいた。

 

マンションへ入ると、催涙ガスを受けた人たちが涙を流したり鼻を痛そうにしている。

5階に上がると、もう一度外へ出て上に上がらなければいけない。

みんなに「もう少しモールにいなさい」と言われたが、夫に外に出てもらい、確認してもらうとそこは感じなかったため、走り抜ける。

 

 

帰宅。

 

私はけっこうパニック。

 

夫「こういう時こそ落ち着こう!!」

私「なら大きい声出さないで!!!」

 

家に着いたら、もうだいぶ身体の反応は落ち着いていた。

 

子供たちも、すぐに遊びだした。

 

 

 

 

今日は、普通の生活をしていても活動開始に出くわしてしまう人が多かったようで、友人たちも他の町で被害にあったりしていた。

今も、下では大戦争が起きている。

私の住む町では、今車が燃えている。町の電気はなぜか消えている。

今は、記者が最前線で中継しているから下で起きていることを見ることができる。

 

普段は、活動が起きて下でどんぱちやっていても、家で楽しい日常を送るようにしているのだが、今日は私がパニックになってしまった。

 

色々思うことがある。

今日は疲れた。

 

でも、眠れそうにない。