香港で妊娠した時にまずやること|検診までの流れ【公立病院編】
香港で妊娠したらこれからどうするか
海外で妊娠をすると、身体のこと、検診方法、出産場所の選択など不安なことが多いと思います。香港で妊娠した場合、これからどのような流れで検診をしたり、出産に向けて動いていくかということをまとめました。
私は香港の公立病院で、帝王切開で出産しました。最初の検診から出産まで政府系のプログラムのみで出産しました。卵巣嚢腫合弁妊婦、第一子を帝王切開という高リスク妊婦の経験談です。
これからの流れは、自分で行う妊娠テストで妊娠陽性反応が出たら病院へ行き「妊娠証明(Pregnancy Certificate)」をもらいます。それを持って、近隣の自分の好きな母嬰健康院へ行き登録手続きをします。登録時に初診の予約をして、妊婦健診プログラムの開始ができます。
- 自分で妊娠検査をする
- 妊娠証明書を取得
- 母嬰健康院へ行く
母嬰健康院は自分の好きな場所で登録ができます。一般的には家の近所かと思いますが、会社の近く、義実家の近く、私立病院で出産する場合はその病院の近くなどどこでも大丈夫です。会社勤めの方で検診時だけ外出にする場合は、会社近くだと便利かと思います。また「Sick leave」も作成してもらえます。
検診の日は基本的に指定ができません。体調での変更は可能ですが、無断ですっぽかしは罰金の規定があります。母嬰健康院が必要に応じて病院やクリニックへ行く指導をしてくれます。
検診開始から出産までの流れ
出産する病院を決める
私立病院で出産するか公立病院で出産するか
出産場所や検診場所は香港では選択肢が数パターンあり、自由に選ぶことができます。
私はなるべくお金のかからない公立病院での出産を希望しました。何人かの日本人の友人も公立病院で出産していたので、多少の不安はありましたが、決してハードルが高いものでもないようです。
公立病院での出産:入院費数百ドル
IDカード保持者:産前検診無料
※IDカードが無い場合でも、公立病院での出産は可。(約6万ドル)
私立病院
- 分娩方法が選べる(自然分娩・無痛・帝王切開)
- 出産日の希望指定ができることがある
- ホテルのような病室
- サービスが期待できる
- 希望の産科医を選べる
- 通訳を頼める病院もあり
- どの病院も高額
- 緊急時は公立病院に運ばれる
- 産科医が多忙で待たされることもある
重要な事は、緊急時には有無を言わず公立病院へ搬送されるので、公立病院にもカルテがあると安心です。私立での出産を希望している人も、公立病院と母嬰健康院の検診を並行して受ける人も多いようです。
公立病院
- 無料で検診が受けられる
- 入院費も数百ドル
- 医者が多い
- 緊急時の対応
- サービスは無いといっていい
- 病室や病食には期待できない
- 分娩方法の希望は原則通らない
- 出産日の指定不可
- 医者の指定不可
- 英語か広東語、中国語必須
妊娠証明書を発行しに病院へ
公立病院で検診を受けたい場合も母嬰健康院で検診を受けたい場合も、窓口で登録時に妊娠証明書が必要です。市販の検査薬でテストをして陽性になれば、妊娠証明をもらいに病院へ!あまり知られていませんが、妊娠証明書は公立病院でも発行してもらうこともできます。
公立病院で妊娠証明をもらう方法
- 急症室(Accident&Emergency)へ行く
- 支払(一律180ドル)
- 血圧測定&問診
これ、3年前の娘の時は120ドルだったのに~!高くなってる!
英語も普通話も大抵OKです。
3の問診時に妊娠証明書が欲しい旨を伝えると、数個質問されます。
- 自分でテストしたか?
- 最後の生理初日は?
- はじめての妊娠?
- 望まれた妊娠か?
- 中絶した経験があるか?
- 出血があるか?痛みがあるか?
公立病院の救急外来である急症室は緊急性のある患者が優先です。5段階のトリアージがあり、問診で決定されます。妊娠証明書の作成は緊急性はないので、一番低い「非緊急」扱いとなります。バンバン抜かされます。緊急を10人診てから、非緊急が呼ばれる感じでした。
まぁ、仕方ないか。確かに緊急ではないし。
朝一番に行ったので、待ち時間は1時間強で済みました。日本の病院とさほど変わらないですね。
尿検査のみ
診察室に呼ばれたら、再度医師による出血はあるか?痛みはあるか?などの問診があります。尿検査をして、また待合室に戻り10分くらいで診察室に呼ばれます。
妊娠証明書をゲット
「Congratulations!」と言ってくれるドクターも入れば、淡々と作成してくれるドクターもいます。親切なドクターは母嬰健康院のリストをくれたりするので、聞いてみてもいいと思います。
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▶︎妊婦健診は母嬰健康院と病院で行います。
monmishe.hatenablog.com▶︎公立病院の夜間救急について
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